28歳の時、転勤になりました。

転勤先は実家の近く。

引っ越してちょうど半年ほど経った頃、実家にちょっとした荷物を取りに帰りました。
その日は平日の昼間だったので、電車も人は少なかった。
ゆったりと席に座って電車に揺られていると、何か視線を感じた。
PCMAX
見ると、ちょっと離れた向かいの席に座っている女が、こっちをジッと見ている。
一瞬、目が合ったが、気のせいだろうと思い、すぐに視線を外した。
するとどうだろう。
その女がこっちにつかつかと歩み寄ってくる。

「ねえねえ、橘ナワフミじゃない?」

その女は俺の前で立ち止まり、俺のフルネームを呼び捨てで呼んだ。
あ、橘ナワフミってのは俺の仮名ってことで。

妙に馴れ馴れしい感じだったので、「何だ、こいつ」と思いながらも、「ん、ああ、そうだけど。」俺は不審気に返事をした。
そしてその女をよくよく見てみると、何となく見覚えがある。
ただ誰だか思い出せず、顔と名前が一致しない。

「わあ、久しぶり!元気してた?」

向こうはそんな俺をお構いなしに親しげに話してくる。

「うん、まあね。」

俺も適当に返事をした。
話しているうちに思い出すだろうと思って。

「橘、髪型変わったから最初分かんなかったよー。声かけようか悩んじゃった。」
「そう?俺はすぐに分かったよ。」

本当は誰だか思い出せてなかったけど、そう言っておいた。

わーわーと年甲斐もなく女ははしゃぎながら、いろいろと話してくる。
俺も適当に話を合わせた。
完全に名前を聞くタイミングは逸してしまったし。
多分、中学か高校の同級生だろう。
同じ部活だったり、同じクラスにはなった事ないはず。
なのにこんなに親しげに話し掛けてくる女はいただろうか?
駅に着きかけた頃、女は急に慌て出し、

「わあ、次で降りなきゃ。ね、携帯の番号教えてよ。」
「え、うん、ああ・・・。」

正直、多少の不信感はあったが、彼女の勢いにおされ、俺は携帯を開いて自分の電話番号を見せた。

「ええっと・・・何か書くものない??」
「ん、ああ。」

世話の焼ける女だなと思いつつ、カバンからボールペンを出して、紙の切れ端に携帯の番号を書いてあげた。

「ありがと、じゃあ、今度連絡するねー。」

扉が閉まる瞬間に慌ただしく行ってしまった。
ポカーンとしてしまった。
何と言うかマイペースな女だ。
俺は一方的に喋る女に相槌を打つだけだった。
しかし誰だっだっけ。
実家に帰ると俺はすぐに中学と高校の卒業アルバムで確かめた。
その女とは中学、高校ともに同じだった。
藤原ヤヨイ(仮名)と言った。
そう言えばいたなァという程度の記憶しかない。
卒業アルバムの顔は地味で素朴。
実際、当時はそんなに目立っていた存在ではないだろう。
さっき会った時の印象を思い浮かべ、アルバムと比べたら、女って変わるなあって思った。
彼女はいい女になっていた。

ヤヨイは俺の携帯の番号を聞いておきながら、全くかけてこなかった。
1ヶ月くらいして忘れかけた頃、突然かかってきた。
最初は知らない番号からの着信だったので無視した。
2~3度続けてかかってきて、「あ、もしかして」と思い出し、出てみるとヤヨイからだった。

「お、やっと出た。
なかなか出てくれなかったねえ。」

名乗りもしない。
ヤヨイは一人でしばらくぺちゃくちゃと喋った後、急に、「ね、明日、土曜日、暇だよね?飲み行こ。」と誘われた。
俺の都合などお構いなしのようだ。
マイペースすぎる。
まあ、実際、用事なかったので、誘いに乗った。
少々の下心もあった。
もしかして「昔から好きだったの。」みたいな展開になって、オイシイ思いが出来るんじゃないかと妄想した。
いい女に化けたヤヨイとだったら悪くはないと思った。

翌日の夜、ヤヨイは待ち合わせにちょっと遅れてきた。
仕事が長引いてしまったそうな。
飲みながら軽くお互いの近況報告しつつ、今、誰々は何々をしているという話をした。
俺は高校抜けてからずっと向こう暮らしで、帰省もあんまりする方ではなかったし、ほとんどこっちの友人とも連絡取っていないかった。
完全に浦島太郎状態だった。
ヤヨイの話でかつての友人達の現状を知った。

ちなみにヤヨイは某保険会社の代理店で働いているらしく、仕事帰りのため、結構きっちりぴっちりとした服装だった。
タイトで短めのスカートは動く度にまくれあがってきて、黒タイツの太股の奥が見えそうになる。
彼女はそれに気付き、しょっちゅう元に戻していた。
胸元もけっこう開いていて、中が見えそう。
胸は明らかに大きい。
俺は目のやり場に困りつつも、やはり気になってしまう。
それで彼女の話を聞き逃す事もしばしば。
この体を使って営業やっているのかなと変な妄想をしてしまった。
俺もまさか保険入らされるのかと、多少構えたが、その話は一切出なかった。

最初は名字で「橘」と俺のことを読んでいたヤヨイだったが、いつのまにか名前の呼び捨てに変わっていた。
さすがに俺は「ヤヨイ」とは呼べず、「藤原」と呼んでいたが。

「私、昔、ナワフミのこと、けっこう好きだったんだよ~。」

会話の流れの中でそんな事をヤヨイは言った。
俺は、「きたー!」と心の中で叫んだ。
この後、オイシイ思い出来るかも。

そして時間が過ぎた頃、「この後の予定は?」などと探るように聞いてみた。
ヤヨイは、「ん~」と言いながら、俺の目をジッと見つめてきた。
そして、「別に、お任せしますけど。」と意味ありげに微笑みながら答えた。

こうしてホテルへと行った。

部屋を選び、エレベーターに乗った。
エレベーターの中で激しくキスを交わした。
部屋に入って、そのまま抱き合いながら倒れるようにベッドに激しく抱き合いながら、舌を絡ませあったよ。

ちょっと一段落したところで、ヤヨイはシャワーを浴びに行った。
しばらくしてバスルームからタオル一枚を体に巻いて出てきたヤヨイを見て、俺は興奮抑えきれなくなり、立ち上がり彼女を抱きしめた。
そしてまたキスをする。
そのまま手をヤヨイの大きな胸へとやり、タオルの上から揉みしごいた。
そしてそのままの勢いでタオルを引っぺがそうとすると、彼女はそれを拒んだ。

「私だけ裸になるの?ナワフミも脱いでよぉ。」と妙に甘えたような声で言ってきた。

もっともだ。
俺も早くやりたくて仕方ないから、服を一気に脱いでトランクスだけになった。
ヤヨイはその間、ベッドにちょこんと座りながらニヤニヤしてこっちを見ていた。
で、トランクスだけになった俺はやよいの隣に座り、彼女を抱き寄せた。
ヤヨイは俺の胸の辺りを軽くさすってくる。
くすぐったかった。

そしてそのままベッドに押し倒した。
ここでやっとタオルの胸の辺りをそっと剥がす。
ボロンといった感じでおっぱいがこぼれる。
寝ているから潰れているが、かなり大きい。
俺は息をのんだ。
揉んでみると、柔らかく、それでいて弾力があり、揉み応え抜群だった。
そしてピンクと茶色の中間のような色の乳首を吸う。
「・・・ん・・・」と、ヤヨイはここで初めて声をあげた。

俺は舌でコリコリと乳首を転がしながら、まだヤヨイの体にまとわりついているタオルを完全に剥がした。
そして片手でおっぱいを揉み、もう一方の手で彼女の股間に手をやる。
陰毛は逆三角形で濃い目だった。
それを掻き分け、割れ目に沿って指を這わすと、その部分はもうじんわりと湿っていた。
そこをちょっと指でさするとすぐにパックリと開き、俺の指をすんなりと迎え入れた。

二本の指でぐちょぐちょとヤヨイの中をかきまわす。
異様な温かさと、液体で俺の指が溶けるんじゃないかと思った。
「んん・・・ん・・・」とヤヨイは最初は控え目に喘いでいたが、俺の指がクリを弄った時に、「ん・・・ああっ!」と急に大きな声を上げるのでビックリして指を離してしまった。

「あ・・・やだ。変な声出しちゃった。そこ、敏感なのよね。」

ヤヨイは頬を紅潮させ恥ずかしそうに微笑んだ。
俺はそれを聞いて、調子に乗ってクリばかり攻めた。

「ちょ・・・ちょっと・・・もう・・・ああ・・・もぅ・・・ああっ!・・・・いい!・・・」

さっきまではどことなく余裕の見られたヤヨイだったが、ここを攻めると面白いように本気の反応を示し、昂ぶっていくのが分かる。
俺もそれに合わせ指の動きを激しくした。

「んぁああっ!」

ついに彼女は背中を仰け反らせながら、クリを攻める俺の手をぎゅっと強く掴んできた。
これがイッたって事なのだろうか、俺はここまで反応のいい女性をこれまで経験した事がない。
しばらくそのままハァハァと荒い息をしていたヤヨイは、俺の手を掴んでいた手を離し、無言で俺のトランクスの中に手を入れてくる。
そしてお返しとばかりに俺のチンコを握り、シュッシュッと擦り始めた。

そしてヤヨイはぐるっと体を捻らせ、俺の股間の方に顔をもっていった。
そして、「うふふ」と妙な笑い声をあげながら、ゆっくり俺のトランクスをおろしてきた。
トランクスに抑えられていた俺の完全体のチンコが解放された。

そしてしばらくヤヨイは俺のチンコをしごいたり、玉をいじったりしていたが、ジッと俺のチンコを見つめながら、「いきなりこう言う事したら、引くかなぁ。」と言って俺の顔をチラリと見ながら、チンコを口に含んだ。
俺は女性経験少ないし、付き合ってきた女性も大人しく受け身な子ばかりだったから、こういう積極さにちょっと驚いたが、新鮮だった。
引くどころか、こういう積極的な女性は嫌いじゃない。

咥えたまま顔を上下させるヤヨイ。
そしてしばらくすると口を離し、「こういうの嫌い?」と聞いてくる。
俺は無言でぶんぶんと首を横に振った。
するとヤヨイは「ふふ」と笑い、またチンコを咥え、今度はさっきより激しくしゃぶってきた。

ヤヨイはチンコを咥えながらもモゾモゾと体を動かし、69の体勢になった。
目の前に同級生のマンコがどアップでぱっくり開いている。
俺は内心、「大胆だなあ。そんなに親しかったわけでもないのに。」と思いつつも、やはり積極的な女性はいいなと実感した。
俺も下からヤヨイのアソコに舌を這わせた。
汁がたっぷり出てくる。
彼女はたまに感じているのか、「くぅ」とか言い、チンコをしゃぶる動きを止めたが、その後は負けじと俺のチンコを激しく攻めてくる。
俺も彼女の「弱点」のクリを攻めた。
案の定、「ぁああっ!」と彼女は思いっきり反応を示す。
そして、「もう!それは反則よぉ。」と何が反則なのか分からんが、そう言ってくる。
俺は構わずクリ攻め。
が、さっきとは違い、やよいは感じながらも耐え、仕返しをするかのように俺のチンコを更に激しく攻め立てた。

軍配はヤヨイの方に上がった。
俺はヤヨイのフェラのあまりの激しさと気持ちよさに、彼女を攻める動きが止まってしまい、ヤヨイの大きなお尻に顔を埋めて耐えながら、恥ずかしくも情けない声で喘いでしまった。

頃合を見たのか、ヤヨイは急にチンコから口を離し、頭をこっちに向けて体を密着させ、太股を絡ませながら、「まだイカせてあげないよ。」と意地悪っぽく耳元で囁いた。
俺はもう辛抱タマランといった感じで、がばっと彼女の上に乗る。
そしてチンコをマンコにあてがう。
そのままちらりと彼女の方を見ると、コクリとうなずく。
挿入した。

俺は腰を動かす。
やよいは、「ん・・・・ぁ・・・・」と軽く喘いでいる。
俺は結構頑張っているのだが、ヤヨイはさっきクリを攻められた時のような激しい声は出さない。
気になったのは、ヤヨイはジッと俺の目を見ながら喘いでいたことだ。
俺は恥ずかしさから目をそらし、俺が突く度に、たぷんたぷんと揺れる彼女のおっぱいに目をやる。
上下する乳首を見ていると催眠術にかかってしまいそうになった。

さっきのフェラでけっこうきていた俺は早くも射精感が高まりだす。
が、ここでイってはまだ早すぎると我慢をしつつ突く。
するとヤヨイが唐突に、「ね、私、上になっていい?」と素で聞いてきた。
俺が一所懸命腰を動かしているのに・・・。

「え、ああ。」

俺は腰の動きを止め、彼女と体を入れかえた。
俺の上になったやよいは微笑をうかべながら俺を見下ろし、最初は試すかのようにゆっくりゆっくり腰を前後に動かす。
かと思うと急に摩擦で陰毛に火がつくんじゃないかというくらい、激しくかき回すように動いたり、まさに緩急を入り混ぜた騎上位だ。

彼女のスレンダーながらもところどころむっちりとした感じの身体。
やらしい雰囲気むんむんで、腰をうねうね動かしている。
それに合わせて揺れる乳。
興奮だ。

「ね、ナワフミ、気持ちいい?」と腰を動かしながら、やよいに聞かれた。
「・・・うん。」
「私もそういうナワフミの顔見るの好き。」

そう言って段々と腰の動きを速めてくる。
彼女は攻める方が好きなのだろう。
かなり持続した速い動きに俺は耐え切れず、
「ヤヨイ・・・もうイキそう・・・。」
イキたいところだが、中で出すのはまずいんじゃないかと思う。
が、ヤヨイは気にする様子もなく、腰の動きを止めない。
俺はヤヨイの腰に手をやり、どうしていいか分からず、結局、そのまま彼女の中で果ててしまった。

「ううっ・・・」

情けない声を出し、びくんびくんと脈打つ俺のチンコ。
ヤヨイはそんな俺の上で、俺の精液を残らず吸い上げるような感じで、ゆっくりゆっくりとまだ腰を動かすのをやめない。

そしてしばらくすると「ふーっ」と大きく息をして、俺にしがみついてきた大きなおっぱいが俺の胸にむにゅっと押し付けられる。
俺とヤヨイはそのまま抱き合いながらしばし余韻に浸った後、お互い事後処理をした。

ヤヨイは俺に背を向けティッシュでアソコを拭きながら、背中越しに、「うふふ、ナワフミ、いっぱい出したねえ。」と妙に嬉しそうな声で言っていた。
俺はちょっと恥ずかしくなったが、中出しはやっぱりヤバかったかなという不安感もあった。

その後しばらくベッドで横になり互いの体を軽くまさぐりながら話などをした。
すると唐突にヤヨイが、「ね、一緒にシャワー浴びようか。」と俺の腕を引っ張り、俺はバスルームへと連れて行かれた。

見るからにいやらしい体の女が泡に塗れながら、俺の体を洗ってくれる。
行った事はないが、ソープってこんなんなんだろうかと思ってしまった。
また勃起した。

勃起したチンコをニヤニヤと見下ろしながら、泡のついた手でしごいてくるヤヨイ。
「ね、後ろからやってみる?」と唐突にヤヨイに促される。
バスルームでバック、憧れていた行為だ。
俺は初めてで、入れるまでかなりもたついた。

俺はそれまでに付き合った女性は二人だけだし、風俗もヘルスに1回だけ行った事があるだけ。
基本的にはセックスはその付き合った二人としかやった事がなく、しかも最後にやったのは二年くらい前という始末。
経験少ない方だ。
ヤヨイはどうなんだろう。
卒業アルバムからは想像もつかないくらいやらしい女だ。
誰が彼女をこんなにしたんだろうな、そんなくだらないことを考えたら何か余計と興奮してくる。
そんなこと考えて後ろからただやみくもに突いていたら、すぐに果ててしまった。
今度はちゃんと抜いて、ヤヨイの尻の辺りに放出した。

俺は先にバスルームから出て、ベッドに横になった。
しばらくするとヤヨイも出てきて、俺の横に寝た。

そして何も言わず、俺のチンコをまた咥えだした。
俺は正直、短時間に二回もやって、もう疲れていたのだが、彼女はそんなのお構いなしに、「なーんか、とまんなくなっちゃった。」と言っていた。

すると急に携帯の着信音が鳴った。
一瞬、どこから何の音が鳴っているか分からず、ビックリした。
どうやら彼女のバッグの中からのようだ。

彼女は無言でフェラを中断し、裸のまま手を伸ばし、携帯を見る。
そしてさっとメールチェックを済ませると、携帯をポーンとバッグの中に戻した。
そして何事もなかったかのように、フェラの続きを始めた。

つい気になって、「携帯、いいの?」と聞いてみると、「ぅん。」咥えながらヤヨイは答える。

「彼氏からだったりして。」

俺は冗談っぽくそう言ってみると、「違うよ。旦那。出張中なの。」ヤヨイはサラッとそう答えた。
さすがに旦那と言う言葉に驚き、俺は腰を引かせながら、
「えっ!ちょ・・・ちょっとまった・・・。旦那って・・・結婚してるの?」
ヤヨイは何を驚いているのと言ったような顔で、「平セツキ。ナワフミも知ってるでしょ。」淡々と言い、またチンコを咥えようとしてくる。

「ちょ・・・」

俺は動揺した。
彼女を引き離し、説明を求めた。

さっき飲んだ時にヤヨイは結婚しているなんて一言も言わなかった。
正直、彼氏はいるだろうなって思っていた。
まあ、でもそこはあえて考えないようにして楽しんでいた。
まさか既婚者だったとは。
しかも夫も同級生の平セツキ。
結婚して3年になるという。

平とは同じ高校で2年と3年の時、同じクラスだった。
俺の当時の遊び仲間の一人だ。
もう10年近く会っていないとは言え、さすがに俺は真っ青になった。

「ちょ・・・もうやめよう。」

俺はそれでも咥えてこようとするヤヨイに言ったのだが、「大丈夫だって。」しかし俺のチンコは大丈夫じゃない。
萎縮してしまった。

「あはは。ナワフミは真面目だなあ。」

ヤヨイは別に気分を害するわけでもなく、そう言って笑っていた。
結局、この晩はこれでおしまいになった。
彼女にタクシー代を渡して、俺は徒歩で逃げるようにして帰った。

ただ情けないことに俺はこの晩以降もヤヨイとの関係を続けた。
ヤバイと思いながらも、ヤヨイの誘いを断りきれなかったのだ。

ベッドの上でヤヨイからいろいろと平との事を聞いた。
平とは3ヶ月交際しただけで結婚したとのこと。
聞けば平は高校時代、ヤヨイのことが好きだったんだと。
ヤヨイは平のことは何とも思っていなかったそうだが。
皆で会う機会があり、そこで再会して、ヤヨイに言わせれば何となく付き合いだし、何となく結婚した。
平にしてみれば劇的な再会だったのかもしれんが・・・。

子供はいない。
それどころか平とはここ一年以上はセックスレスだという。
ヤヨイ自身の浮気は結婚して俺で3度目だと。
平が浮気しているかどうかは全く興味ないから知らないとのこと。
ヤヨイは俺と一緒になりたがっているようだ・・・。

聞けば平は出張が多いらしく、ヤヨイも保険の仕事をバリバリとこなしている。
当然、すれ違いが多くなり、こういう結果になったのだろう。
・・・と他人事のように分析している場合ではない。

半年くらい経った頃、ヤヨイが妊娠した。

その後のゴタゴタには精神がまいった。
そして精神まいっている暇がないほど、金銭面で苦境にたたされたっけ。

慰謝料、弁護士への報酬、引越し、出産に向けて受け入れの準備。
ヤヨイとは子供が生まれた後、数ヶ月してようやく籍を入れられた。

「俺の子じゃないのは確かだが、お前の子である事を祈っているよ。」

平には最後にそう言われたっけ。