高3の春の話。

昼休み、教室で上田たちとしゃべっていた。

上田「今日さー、電車で痴漢してるオヤジ見たよ。」

僕 「まま、マジで!?ほぉ!」
PCMAX
上田「見たっていうか、多分してるんだろうな~って感じだけど。」

上田「俺の前にいた子がされてるっぽかったんだけど、すっげぇ興奮した!」

ほほ、ほう!いいなぁ!

僕は徒歩で通学していたが、上田は電車通だった。

理恵「何何?痴漢の話ぃ??」

上田「ああ、理恵もされたことあるだろ?」

上田と理恵は同じ駅から電車に乗る。

理恵「あるある!ちょーキモイ!朝は身動き取れないから逃げれないしねぇ。」

うお!りり、理恵も触られてるのか!?い、いいなあ!!

理恵はスカートの丈を短くしていて、いかにも「触ってください」といった子だ。

僕 「理恵はしょうがないよ。おお、俺でも痴漢するね!」

正直、触りたくなる太ももだ!ささ、触らせてくれ!!

理恵「えぇ。そーかなぁ?」

景山「ぼ、僕も触るね!!」

理恵「うるさい。景山ぁ。」

景山はすっかり僕らと打ち解けていた。

理恵「昨日も触られてさぁ、腕掴んでやろうと思ったんだけど、逃げられちゃった。」

上田「マジで?痴漢って多いんだなぁ。こえー。」

上田「そうだ◯◯!痴漢、捕まえに行こうぜ!!」

は?何を言い出すんだ、突然。

僕 「はぁ?俺、電車乗らんよ?」

上田「俺んち泊まって、朝一緒に電車乗ったらいいじゃん。」

理恵「いいね!捕まえてよ!」

・・・痴漢を捕まえるのはどうでもいいが、満員電車はいいかも!

もも、もしかしたら女の子触れるかも!!うお!!

僕 「よよ、よーし!やるかぁ?」

景山「僕も行く!!」

上田「お前の軟弱ボディじゃ無理だって。満員電車は。」

僕も乗ったことないが、景山では無理な気がする。

景山「えぇ、連れて行ってよ!」

上田「・・・しょうがねーなー。まぁいいか。」

こうして後日、僕と景山は上田の家に泊まった。

そして次の日の朝。

上田「あ、理恵だ。」

駅のホームに理恵がいた。今日もミニスカ!!うおぉ!!

僕 「理恵おはよう!」

理恵「あ、おはよー!何?マジでやるの?」

上田「おう!今日は俺らが守ってやるぜい!」

理恵「ほんとにぃ?」

上田はヤル気満々だったが、僕は痴漢されている女の子が見たい!

あ、あわよくば、ささ、触りたいぃ!!と思っていた。

景山は昨晩エロビデオを見せすぎたせいか、眠そうだった。

しばらくして、電車がホームに入ってきた。

僕 「しっかし、すごい人だなぁ。」

プシュゥゥゥゥ・・・

ドアが開いたとたん、人の波にもみくちゃにされながら電車の中に押し込まれた。

うおおお!きき、きつい!!こりゃ痴漢どころじゃないぞ!!

理恵は僕と向かい合わせになるように乗っていたが、上田は少し離れたところに流されていっていた。

景山はオヤジ達に埋もれてしまって、頭しか見えない。

僕 「り、理恵。これはきついなー。」

理恵「でしょ?」

たた、確かにこれだけ満員なら触れるな!!

上田は少し離れたところで、目をギラギラさせていた。

次の駅でさらに人が乗ってきた。

うおお!!もう無理だって!!ほんと無理だってば!!

もう身動きできないほどに詰め込まれた。

「!!!」

うっおおおぉぉぉ!!!りりり、理恵とむぎゅっとみみみ、密着してるじゃないか!!

ぼぼ、僕の胸に顔をうずめるように!!ふおぉぉ!!

ドキドキドキドキ

ここ、これは痴漢じゃないよな?ししょ、しょーがないもんな!!

電車の揺れに合わせて、理恵がぎゅっと密着してくる!!

うおおぉぉお!!りり、理恵の太ももが僕の足の間に挟まってるぅ!!

やばいやばい!!たた、勃ってきた!!うおお!!

こここ、これが満員電車か!?やばい!!

僕の方からでは、理恵の頭しか見えないが、理恵もキツそうだ。

ちち、痴漢じゃないぞ!ぼぼ、僕は痴漢じゃないぞ!!

ほとんど身動きが取れなかったが、右手が辛うじて動いたので、

そっと理恵の腰のあたりに回そうとした!

理恵の腰に触れる寸前。

キキキィィィ・・・

電車のブレーキで車内が大きく揺れた。

僕 「うお!!」

理恵「きゃっ!」

その揺れで、理恵を思いっきり抱きしめてしまった!

うおおおぉぉ!!い、いい匂いだぁ理恵ぇ!ぎゅぅぅぅ!!

プシュゥゥゥ・・・

僕 「・・・あれ?もう着いたの?残念。」

理恵「何が残念なのよ!行くよぉ!」

しばらくして、上田と景山も降りてきた。

上田「いやー。今日は無理だったな!」

景山「・・・」

理恵「くっついちゃって、ごめんねっ!」

僕 「い、いいって!おお、俺が勝手に乗ったんだからさ!」

よよ、よかったよ!満員電車も悪くない!!

僕 「おい!影山!どーだった満員電車は?」

景山「・・・うん。・・・ち、痴漢は・・・ダメだよ。」

景山は涙目だった。おい!どーした!?

僕 「どーしたんだよ?お前?」

景山「・・・お、おじさんが、僕の・・・お尻を・・・・・・。」

か・・・景山・・・・・・。お前・・・・・・。

もう何も言うまい。すまん景山。