当時の私は変態でした。
表面ではエッチに興味のない風に振る舞っていたんですが・・・。

中学二年ときの体育祭の日に寝坊しました。
すでに点呼は完了していて、生徒会長が選手宣誓をしていました。
できるだけ人に見られない様にわざと反対側の昇降口から入り教室に入ると、私が今年の誕生日にプレゼントして欲しいものナンバーワンが広がっていました。
女子の制服です。

もちろん目についた一つを手に取り、トイレに駆け込みました。
どうせイクなら女子トイレでイキたいと思った私は、女子トイレを選びます。
初めて入る女子トイレの香りは、弾けんばかりの女子生徒が自分の一番恥ずかしい部分をさらけ出すところ、のはずでした。
ところが私の童貞妄想は儚くも散りました。
とてもうんこくさい。
少なくとも私より臭い。

体育祭で生徒はみんな校庭にいるものと高を括っていたのですが、誰かトイレにいる気配を感じました。
息を荒くして入ってきた私に、臭いの主は気づいてしまいました。
しかし臭いの主はなおも便意が治まらない様子でした。
変態の私がそんなチャンスを見過ごすわけもなく、制服を脇に抱えたまま隣のトイレに入りました。
そして必死に息を殺し、彼女の排便を凝視します。
左手には制服。
右手にはナニと非常に情けない格好でした。
至福のときは有無も言わさず通り過ぎ、彼女は水を流してトイレを去りました。

彼女が立ち去るのを確認後、事を終えた私は手についた精子を流しに洗面台へと向かいます。
不覚でした。
しかも相手はクラスでも苦手な男勝りのY美。
一瞬、死を覚悟しました。
蹴りでも一発決められるのかと思いきや、彼女は走って廊下を去りました。
茫然自失した私ですが、制服と精子を抱えて追うわけにもいきません。
とりあえず手を洗い、制服を元の場所に返しました。
逃げるしかないと思った私は昇降口に向かいますが、教員に見つかります。
そして無理やり着替えさせられ、校庭に向かわされます。
顔色が真っ青であったのに、よくも連れて行かれたものです。

体育祭ではちょうど学年別リレーの予選が始まったところでした。
クラスの男女から三名ずつ選出され、争うものです。
Y美はクラスの応援団長だったのですが、予想外にもいつものテンションで応援していました。
私も何食わぬ顔でその輪の中に入り、応援します。
ただただ時が過ぎるのを惜しむように。

リレー予選終了をピストルが告げ、私のクラスは歓喜の渦の中にありました。
予選一位通過です。
これからどうするかも考えつかなかった私は、その場をそそくさと離れました。
Y美は女子たちとハイタッチをしてはしゃいでいます。
そして私は自分の出番まで違うクラスのテントで過ごしました。

『障害物リレーに参加する選手は、本部前に集合してください』

飾り気の無い点呼が入ります。

私は重い足を引きずり出かけました。
自分のクラスの配置につくと、いました・・・Y美が。
しかしその場では彼女に声もかけられることなく本番が始まります。
私はお神輿の上、Y美は二人三脚でした。
あっという間に出番は過ぎ、アンカーのY美のペアにたすきが渡ります。
その様子をぼーっと眺めていた私ですが、あるものに目を奪われました。

Y美の胸です。

彼女が一生懸命走れば走るほどそれは上下に激しく動きます。
普段男勝りな彼女に女を感じることは無かったので気づかなかったのですが、後で本人から聞くと中学生にしてEだったそうです。
股間に血液の点呼が始まったようです。
体操着だったので勃起を隠すのは大変でした。
そして滑り込むようにトイレに逃げ込み、初めてY美をオカズにしました。
すぐに射精してしまったので、素早く元に戻ると走り終えたY美がいました。
いつもの男勝りなY美です。
同時に私は何か虚脱感のようなものに襲われました。
言いようのない後悔です。

結局その日は何もなく、私は家路に就きました。
家に帰り、自分の部屋で今日一日の出来事をぼーっと思い返していました。

夜の8時頃でしょうか。
電話が鳴り、母が出ました。

「K(私)、クラスのA坂さんっていう女の子から電話よ」

私は動揺しましたが、平静を装って受話器を受け取りました。

Y美「K君?」

私「・・・なに?」

動揺を隠すため、ぶっきらぼうに応えました。
Y美も気を遣ってか“君付け”です。

Y美「・・・」

私「今夕飯食っているところだし、急ぎじゃないなら明日にしてくれない」

Y美「・・・わかった。じゃあね」

当時は本当に我ながら上手く切り返せたと思いましたね。
その日は飯を食いすぐに寝ました。

翌日は授業がなく、体育祭の片付けと大掃除でした。
担任から班ごとに分担場所を割り当てられましたが、私はその場から離れ、トイレ前で時間を潰すことにしました。
つい先日の定期テストで何故か成績がとても良くて、喜んだ親が購入してくれたPHSを弄っていました。

「K君の?」

一瞬空気が凍りつきました。

Y美です。
さらにリアルであのY美が君付けなのにさらに動揺しました。

私「あ、ああ」

格好をつけたつもりですが、その声は自分でも分かるくらい情けなさでした。

Y美「昨日のことだけど・・・」

私「・・・」

トイレの前を通る同級生たちが冷やかしの目でこちらを見ています。

互いに言葉に詰まると、私はY美の顔を見つめました。
いつも男子と喧嘩しては相手を泣かしてしまうような男勝りなY美。
しかし彼女の顔はそれに反して整っていて、ぽってりとした唇がなんとも色めかしい感じでした。
このときは2回目。
いや、真剣にY美に女を感じました。
しばらく互いに沈黙していると、自分らのクラスの担任の若い教師が来ました。
どうやら誰かが通報したようです。

担任「お前ら青春はいいが掃除はしっかりしろよ」

それでその場を何とか凌ぐことができました。
クラスに戻ると私たちは周りから冷やかされましたが、その頃にはY美は元のY美に戻っていました。
帰りの連絡会が終わり、帰宅部の私はそそくさと帰ろうと校門に向かいました。
すると校門でY美が待ち伏せています。

私「なんだよ。言いたいことがあるなら言えよ」

半ば昨日の出来事を開き直ってしまっていまいました。

Y美「・・・」

そこで愚かな私は追い討ちをかけます。

私「部活はいいのか?」

Y美はスポーツ万能ではありませんが、バレー部のレギュラーでもあります。

Y美「今日は休むって連絡入れちゃったし」

私「・・・」

Y美「それより一緒に帰ろうよ。帰宅部でしょ?」

しばらく無言で歩いた二人でしたが、Y美が沈黙を破ります。

Y美「昨日・・・何してたの?」

私「・・・」

Y美「K君もそういうことに興味あるんだ」

私「・・・」

この瞬間、私はエロスの神に感謝しました。
Y美は怒っていない様子でした。
むしろ逆に自分に引け目を感じている様子。
それもそう、人一倍気の強い女の子が男に排泄を覗かれるとは。
ありがとう、マイゴッド。

その後何を話したかはよく覚えていないのですが、ただY美の話に相槌を打っていたんだと思います。
やがてエロゲー的な展開になります。
Y美のアパート前についたのですが、Y美は母子家庭。
家には誰もいない。
しかし所詮はエロゲー。

Y美「じゃあね」

ところが私は食い下がります。
絶対このまま押せばY美とヤレると。
童貞の妄想は恐ろしいもんです。
低スペックな私のブレインはGOサインを出し、玄関を開けて中に入ろうとするY美を襲おうとしました。
そして、見事に締められます。
その日は真剣に翌日学校に行くかを躊躇しました。

翌日も結局学校に向かい、夏休みの心得やらなんたらを聞きました。
Y美は昨日と一昨日の出来事をみんなに内緒にしているようで、私はほっと胸を撫で下ろします。

その日の帰り。
私は一度家に帰り、昼ご飯を済ませて近くのコンビニまで向かいました。
そして5時ごろまで本を立ち読みし続けていました。
Y美の部活動が終わるのを待っていたのです。

その後、店を出るとき何か買わないと悪いと思い、店内を一周しました。
結局私はコンドーム一袋を手に学校へと向かいます。

学校に着くと、バレー部はクールダウンにストレッチをしていました。
遠目にY美を見つけ、あいつ身体柔らかいんだな、とか考えていました。
しばらくしてほとんどの面々は帰っていきます。
しかしY美を含む熱心な選手たちは残って壁にボールをアタックしていました。
Y美は部活動内でもかなり信頼されていて、体育館の鍵を所持していました。
その日もY美が最後に鍵を閉めることになります。
Y美以外に4人が残っていて、4人とも小学校が違うので先に帰ってしまいました。
他に連れがいても声をかけるつもりでしたが、これは千載一遇のチャンス。
意を決して鍵を閉めているY美に声をかけます。

私「Y美」

Y美はビクっとしてこちらを見ました。

私「今までのこと、謝りたくて」

Y美「・・・」

この時点でナニはヴィンヴィンです。

しばらくして・・・。

Y美「やっぱり男の子って、私みたいな女の子でもエッチなこと考えちゃうの?」

私「誰でもってわけじゃないけど・・・」

Y美「やっぱり興味あるんだよね」

これをOKサインと受け取った私は行動に出ようとしますが、昨日の失敗も踏まえて彼女に告白することしました。

私「俺はY美のことが好きだから・・・」

Y美「ごめんなさい。一昨日のこと怒ってるわけじゃないよ。ただ他に好きな人がいるから」

告白してその流れでエッチ、という私の浅はかな考えは一蹴されます。
少し感情の高ぶった私はY美をなじってしまいました。

私「じゃあ昨日みたいな思わせぶりな態度はやめろよな」

Y美「・・・いいよ」

私「え?」

Y美「Kがエッチしたいなら私は構わないよ」

私「(!)」

<続く>